LPICとは?

IT資格といえば何かと話題になるLPIC。「どんな資格?」「何に役立つの?」など、よくある疑問にお答えします。
 ・LPICとはどんな資格?
 ・就職・転職に役に立つの?
 ・「101」「102」って何?
 ・試験はどうしたら受けられるの?
 ・資格に期限はある?


LPICとはどんな資格?

LPIC(エルピック)の資格とは、「Linuxと言うOSについて、どれだけ理解出来ているか?」について問われる試験です。

LPICの正式名称は「Linux Professional Institute Certification」の略称で、
Linux技術者認定機関「LPI」が実施している、Linux技術者認定試験です。

Linuxは、無償で配布されているものや、各ベンダーから有償で売られているもの等、色々と種類があります。 この"色々な種類のLinux"のことを「ディストリビューション」といいます。

ディストリビューションによってはベンダーが独自に資格認定試験を行っている場合があります。

LPICは、ベンダー試験(ソフトウェア企業などが独自に行っている試験)と混同されがちですが、違います。

LPICは、特定のディストリビューションに依存せず、Linuxの技術力を中立公正に判定する試験です。(この事から、「ベンダーニュートラルな試験」という言い方をする人もいます。)

LPICを取得した人は、

色々な種類のLinuxが分かり、Linuxの使い方を知っているとみなされます。

しかも世界中で通用する資格なのです。


就職・転職に役に立つの?

Linuxは携帯のような組込み系OSからスーパーコンピュータまで、幅広く応用されています。

例えば皆さん、携帯電話等でインターネットやメールをすると思いますが、このインターネットやメールを行う為のサーバーの多くでLinuxが使われています。

このサーバーのほとんどは基本的に24時間稼働しています。
と言う事はこれらのサーバーを保守、点検、管理をする「サーバー管理者」という人は当然必要になります。

いまLinuxは、企業、行政、教育機関等に積極的に採用されており、それに伴い、Linux技術者の需要も高まる一方です。
Linuxエンジニアの活躍の場はますます広がっていきます。


「101」「102」って何?

LPICの試験には、その難易度に応じて1~3のレベルがあります。

レベル1は「サーバ運用管理基礎レベル」

レベル2は「Linuxサーバ/ネットワーク構築レベル」

レベル3は「エンタープライズシステム構築レベル」

というように、数字が上がっていくごとに難しくなり専門性が高くなります。

また資格を取得する為には、レベル1では「101」と「102」、レベル2では「201」と「202」と言う様に各々2つの試験を受験し合格しなければなりません。
(レベル3については「301」取得後、「302」「303」「304」のどれを受験しても構いません)

但しこれは、同じ日に両方受験しても良いし、別の日に受験する事も可能です。

例えばレベル1の場合「101」と「102」両方の試験に合格することで初めて「LPICレベル1」を取得したことになります。


試験はどうしたら受けられるの?

まずは「LPI-Japan」の公式サイトに行き「LPIID」を取得します。入力フォームに住所や氏名、電話番号、メールアドレスなどを入力し、送信すると登録処理が行われ、「LPIID」が発行されます。

次に、試験代行会社「ピアソンVUE」の公式サイトに行き、「ピアソンID」を取得します。


ピアソンIDを取得した後に試験の申し込みを行いますが、申し込み方法は、インターネット上から申し込みする方法と、電話やFAXなどでする方法があります。

試験会場と日時は、試験申し込みの時に指定します。

これで試験の申し込みは完了です。


LPI-Japan事務局の連絡先


名称LPI-Japan事務局
住所〒102-0083 東京都千代田区一番町15 一番町コート6F
URLhttp://www.lpi.or.jp/
メールE-Mail:info@lpi.or.jp
TEL03-3261-3660
FAX03-3261-3661

受験申込受付


名称ピアソンVUE
URLhttp://www.vue.com/japan/index.html
メールE-Mail:pvjpreg@pearson.com
TEL0120-355-173/0120-355-583
FAX0120-355-163

  • LPI-IDの取得

  •    LPI認定試験の受験を申し込むには、LPI-Japan事務局が指定するWebページから
       LPI-IDを取得する必要があります。
       登録用Webページ… https://bloom.lpi.or.jp/caf/Xamman/register


    資格に期限はある?

    LPICの資格には有意性の期限(再認定ポリシー)という期限があります。
    LPI-JAPANの公式サイトによると、 有意性の期限について、

    「変化の早いLinux業界において最新の技術を理解しているか否かの判断基準として取り入れているもの」

    としてます。

    認定日より5年以内に、新しいバージョンの資格を取り直すか、さらに上位の資格(レベル1を取得している場合レベル2)を取らないと、その"有意性"は失われてしまいます。

    この"有意性"の期限を確認するには、LPI-Japanホームページのメンバーズエリアから、「認定ステイタス」の項目で確認できます(期限を過ぎると「ACTIVE」から「INACTIVE」に表示が変わります)。

    ちなみにこの"有意性"が失われるという事は、

    「僕、LPICレベル1の資格持ってるぜ!」

    と、自慢したところで、その資格の有意性が失われていたら、

    「あなたの資格は有効期限が切れてますよ…」

    と言われてしまいますので自身の有効期限は十分に注意してください。